現場でのコミュニケーションが
一人前の施工管理者への鍵。
入社のきっかけとなったのは、学生時代に学んでいた知識を活かして、ものづくりに携わりたいという思いでした。施工管理者は「現場の責任者」という立場ではありますが、多くの場合、年齢的にも経験的にも実際に工事を担当する職人さんよりもずっと未熟。そうした関係性のなかで工事を円滑に進めるためには、周囲の人とのコミュニケーションが欠かせません。でも、あるとき現場のことを考えるあまり職人に厳しく接してしまい、のちにそのことで上長から厳しくいさめられることがありました。コミュニケーションのあり方は人によってさまざま。そのなかで作業する人の立場に立ち、伝え方を工夫しながら、いかに良好な関係性を築き上げられるか、といったところも施工管理の腕の見せ所だということをあらためて気付かされましたね。また、施工管理の2,3年は“職人さん”
に弟子入りしていると思っておくくらいがちょうどいいというくらい、やっぱり施工管理の第一線に立つことは難しいんです。でも、私の目標でもある現場所長の「現場の作業を通じて一つ一つ学ぶこと。そうでないと一人前の監督者にはなれない」という言葉通り、現場ごとの様式によって異なる場合であっても応用させることができるようになって初めて一人前になれるんだなってことを日々実感しています。今はそのための下積み期間。まずは現場で職人さん方に教えてもらいながら経験を積み、知識だけでなく、現場を正しく、安全かつ効率的に動かすとはどういうことか、ということをまさに身体で学んでいる真っ最中です。